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オーナーズレポート vol.24 素材にデザインに感性が薫る邸宅 小田原市/Iさん

  石川様のお住まいは、ステンドグラス作家である園子夫人のアーティスティックな感性が細部にまで息づく庭園邸宅。
インテリアはすべて夫人ご自身の手でコーディネートされ、
ガーデンの樹木や草花もご夫妻が丹精込めて育てられました。
「住まいは建てたときがスタートです。暮しながら心と手を惜しみなくかけて自分達らしく創り上げていきました。家が育つことによって、実は私たち家族が育てられたように思います」と微笑む園子夫人。
そのお言葉通り、築4年を経て味わいが増し、よりいっそうの美しさを放っています。
年月を重ねるにつれ、さらに魅力が深まっていくことでしょう。
 
  海を望む高台に建つエレガントなお住まいは、
砂岩を乱張りにした外壁がひときわ印象的。
美しくガーデニングされた芝生の庭と調和して、ヨーロッパの別荘のような趣です。
石川様宅を訪れると、蔓性植物に覆われた味わい豊かな枕木のアーチが出迎えてくれます。
アーチをくぐって、ご夫妻が丹精込めて樹木や草花を育て、美しくデザインしたガーデンへ。
円形にせり出した石貼りのステップ、アールを描く砂岩の壁、そして素敵な小道…。
歩くだけで心身が癒やされそう。
  ここは玄関、それともテラス?どちらもイエス。そう、既成概念にとらわれない発想で創り出すと、エントランスもこんな憩いの空間に。
ガラス引き戸からインナーテラスを通り、アーチ型のアンティークな大扉を開けると目前にリビングが広がり、訪れるゲストの胸を高鳴らせます。
漆喰の白壁とレンガ色タイルの床が美しいコントラストを描くLDKは、隅々まで園子夫人の美意識が行き届いたダイナミックな空間。
吹き抜けになった高い勾配天井に渡る丸太梁が豊かな表情を生み出しています。リビング階段や2階ホールの繊細な手すり、直径1メートルのシャンデリア、そして2種類6灯のブラケットも園子夫人がデザインし、アイアン作家にオーダーメードしたもの。電球の下にセットしたローソク型の筒は夫人ご自身の手作りです。
この家の中心にあるアイランドキッチンも、自然石の壁や御影石のカウンター、そして古材で作った扉とガラス製のノブを使い、園子夫人のデザインでインテリア家具のように演出されています。
大きな窓から庭の眺めが絵のように広がるリビングダイニング。壁面にニッチを設けて飾り棚に。照明のやさしい灯りがくつろぎ感を醸し出しています。
古材で造作した食器棚は、園子夫人が目地をパテ詰めし、アンティークな雰囲気にペイントしたそうです。アンティークガラスをはめた小窓がお似合いです。
2階から眺めた吹き抜けのLDK。キッチンを照らすロートアイアンのペンダント照明がインテリアの素敵なアクセントに。レンジフードの上にも観葉植物を飾って潤い豊かな暮らしを楽しまれています。
  2階は「白」を基調に明るくコーディネート。個室のドアにも奥様作のステンドグラスをはめ込みました。アイアンの手すりごしに階下の家族と顔を合わせ、会話も楽しめます。天井の丸太梁は、新しい木材を古木風に着色して味わいを出したもの。玄関扉などアンティークなしつらえには吟味した古材を使い、新進建設が奥様のご希望通りのデザインに創り上げました。
  アーチデザインの木製扉がかわいいレストルーム。 広々と空間を取り、タンクレス便器ですっきりと演出。
ヨーロピアンなデザインの脚付き手洗い器(ペデスタル)が、白い自然石の床に映えてとてもお洒落です。
ここからは裏庭の眺めが楽しめて、直接出入りすることもできます。
自然石とタイル、そして御影石で造り込んだゴージャスなバスルームで、ゆったりと入浴タイムを楽しみ、身も心もリフレッシュ。
大きな窓から庭の緑を眺めながら、自宅でリゾートスパの気分が味わえます。
浴室外の洗面化粧台も、木製扉を白く塗って造作し、園子夫人の手でアンティークな雰囲気に。
  住空間を引き立てる多彩なステンドグラスは
すべて、ステンドグラス作家である石川園子様の作品。
ひとつひとつ、場所に合わせてデザインされ、お住まい全体がまるでギャラリーのようです。
 
 今まで数回家づくりを経験してきましたが、今回ほど人との出会いに恵まれ、スタッフの方々に助けられて、充実した日々を過ごしたことはありません。この土地の購入を決めた直後、幸運にも新進建設の田端常務さんと出会ってその場で意気投合し、後日、建築家の斉藤友幸さんを紹介していただきました。そして、「家、庭全体をデザインし、一つの作品として手をかけ続ける」という私の思いやスタイルを真に受け止めてくださいました。過去の家づくりで、作り手との意思の疎通に物足りなさを残してしまった残念な経験も理解していただき、「今度こそ納得のいく作品をみんなで一丸となって創り上げましょう」と快諾してくださったことに対し、大変心強く思いました。
 スタッフのみなさんとの共同作品であるこの家は、まさに新進建設さんあってのものです。信頼関係の中でそれぞれの力を出し切り、より良い建物に仕上げようと全力投球でお仕事をしていただいたこと、言葉では言い尽くせないほどの感謝です。建築中、現場監督の大舘さんが必死になっている私にきめ細かく接してくださり感激しました。そして佐藤社長さんの人間性は良き社風そのもの。その証拠に社員の方たちの笑顔が実にさわやかでした。
 新築後、4年半近くこの家で暮らし、住み手としてできる限りのことをしてきましたが、少しでもご恩に報いることができたでしょうか…。あの一年近くの日々が懐かしく、これからも事ある毎に思い出しながら、みなさんから受けた思いを、私たち家族なりに生き方として育てさせていただきます。この家を建築するに当たり、関わっていただいたすべての方に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

石川園子
 私が初めて石川様にお会いしたのは、相模湾を見下ろす高台の土地の購入がお決まりになった頃でした。お話しをしてすぐに心が通じ合った記憶があります。ステンドグラス作家であり、建築をはじめ芸術全般に造詣の深い園子夫人は、弊社のモデルハウス「ラ・ミア・カーサを高く評価してくださいました。
 石川様邸の家づくりは、まず敷地に鉄骨のやぐらを建て、景色を確認することから始まりました。北から西に広がる丹沢山系から箱根の山々の眺め、東から南にかけて雄大に広がる相模湾の風景…。文字通り、ロケーション・ハンティング(ロケハン)から設計がスタートしたのです。
 お打ち合わせは深夜に及ぶことも度々ありました。設計担当の建築計画工房・斎藤先生、アシスタントの藤間、工事担当の大館など、スタッフ全員が園子夫人のイメージを具現化するお手伝いに徹しました。お打合せが長時間に及んでも園子夫人のイメージ力は衰えることなく、しかもその後、秦野から伊豆高原のご自宅まで長距離を運転してお帰りになるバイタリティーに、スタッフはいつも感服しておりました。また石川様邸に使われた建材は、徹底したこだわりから選ばれた品々です。それらは夫人の発想と工夫によって、単なる素材から作品へと昇華してゆきました。
 「建物が完成しても、住宅はまだ未完成。」というお考えの石川様ご夫婦が、お暮らしになりながら庭とともに丹念に育て上げてくださった庭園住宅です。お引渡しした住宅をわが子のように大切に育んでいただき、工務店としてこれ以上の喜びはありません。ありがとうございました。そして、これからも末長くお付き合いくださいますようお願いたします。

田端良一
設  計
アシスタント
施工監理
監  修
建築計画工房
藤間
大館
田端
 

ラ・ミア・カーサ