G-solid

2011.11.17

毎朝、新聞を開けばTPPの文字が目に入ります。簡単に言えば対国間の関税を無くすという事なのでしょう。

 

前回のブログで当社が建築資材をなぜ購入する事になったのかをお話しいたしました。今回はその経験を家造りに役立てる事になったいきさつをお話しいたします。

 

平成5年頃建築会社間の競争は激しくなっていました。当社も「他社との差別化を計らなければ」と強い危機感を抱いておりました。当時のトレンドは<輸入住宅> アメリカやカナダ、北欧などの住宅が憧れの的でした。

 

私は当時毎年5月開催されていた建築資材の大展示会グッド・リビング・ショウを毎年見ていました。平成6年の会場で出会ったのがカナダ・ブリティシュコロンビア州(以下BC州)のブース、聞けば木製サッシやナラの無垢材で出来たドア、システムキッチン、フローリング等がかなり安価に手に入りそう。普通は「フーン、安そうだなー、でも関税や輸入手続きが面倒だなー、よくだまされると聞いてもいるよなー」とちゅうちょするところでしょうが、当社はスペイン、アメリカからの天然スレート輸入で培った経験があります。会場に居たカナダ人の女性からカナダ大使館の商務官ジム・アンフォルト氏の紹介を受け、一週間後には大使館を訪問。ジム氏から「直接取引でもよいが多品目の購入ならばBC 州公認のDistributor(集荷業者)を紹介するからそこを使った方がいいですよ」とのアドバイス。その日から10日後には故井上社長、興ろき、私の三人はBC州バンクーバーに「買い付け旅行」、ナラ材で出来たドア、フローリング、造作材、システムキッチン、Lowen社製の木製サッシなど40フィートコンテナ3本分の資材を買いこんで来たのです。

 

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輸入建材のカタログ【THE HOME】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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カタログ内部、ナラ材の玄関ドア、室内ドア、ガラスが入ったインテリアドア、クローゼット用折戸、システムキッチン、外部はアルミ室内側は木製のサッシなど。

 

 

 

 

 

 

同年の8月スペインで見つけたタイル業者からの輸入も始める事になります。

 

これらの建材を在来木軸工法の住宅に組み込んだ新商品を発売する事になりました。商品名は何にしようか、悩んで私が決めたのは≪Gーsolid ジーソリッド》Good(良い)、Gorgeous(豪華)、Great (素晴らしい)、Grain(木目)などの頭文字のGと無垢材を意味するSolidを繋げた造語でした。

 

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GーSolid 初めてのカタログ

 

 

そして平成6年11月モデルハウスを南足柄市内に造ったのでした。

 

 

斑目.bmpスペインからのタイルは船便では間に合わないので航空便で運びました、タイルは重いので材料費の何十倍の運賃が掛ったのですよ。この全て無垢材で出来たモデルハウスを見た皆様はとても驚かれました。その後GーSolidはよく売れてくれたのでした。

 

 

大津邸.bmp茅ヶ崎市内に造ったO 様邸、重厚な風合いがとても素晴らしい出来栄えでした。

 

 

平成7年、G―Solid の故郷を見せてやろうと思い社員全員と、建具屋の高橋さん、大工の佐々木さん、内装屋の佐野さん、材木屋の大野さん、設計士の七海さん、左官屋の尾登さんを連れてアメリカ、カナダの研修旅行に行って参りました。

 

バンクーバ0.jpg米国オレゴン州 ポートランドに一泊、バンクーバー二泊の強行軍で、米国の住宅建築現場、完成した分譲住宅、カナダの建具工場、キッチンメーカーの工場、塗装工場などを駆け足で見て参りました。

 

BC州からの輸入は平成6年(1994)当時の米ドルは1ドル95円くらいでした、その後1995年には79.75円になり輸入業者の私は円高のうま味を享受していました、しかしその後1998年には147.63円となり円安の重みに耐えられず,GーSolidシリーズからの撤退を余儀なくされたのでした。

 

この様な経験からTPPはとても身近な問題と感じられています、一時期建材輸入の仕事で、カナダ、アメリカ、韓国、中国、インド、スペイン、フランス、スウェーデン、デンマーク、等の国を訪問した私が率直に感じる事は日本人はもっと海外に出て世界を知るべき。TPPに参加すべし、というのが私の意見であります。